2024.8.23
MAGAZINE Vol.35(後編)
旅支度をするときが好きです。
そして、旅から戻って持ち物を手入れする時間はもっと好き。
「この子、今回すごく頑張ってくれたなぁ」って
汚れを取って収納する時間が良いメディテーションになっています。
ときに、僻地をひとりで孤独に旅することもあるから、
相棒になる持ち物は、自分の心地いいもので固めている。
今回は新たな旅支度のため、下北沢のCotopaxiショップを訪れました。
(前編はこちら)
今年は夏の「青森ねぶた祭」を皮切りに、国内のさまざまな古祭を取材に行きます。
冬にはアルゼンチン・パタゴニアでの取材も控えています。
そうしたさまざまな異なる環境への旅で必要なのは、
自分の体と感性にしっくりくるもの。
そして、ちょっとした非日常が楽しめる、変身可能な要素も欲しい。
Cotopaxiのバックパックはその最たるもので、
鮮やかなカラーリングが旅に出る私を盛り立ててくれる。
ひとり旅のテンションが異様に上がるんです(笑)。
それは、私の深層心理にあるちょっとした変身願望の現れかもしれません。
普段は白やベージュの服が多いので、旅ではいろんな色を身に付けたい衝動にかられる。
活動的な自分でいたい。そんな心理がはたらいているのかも。
黒系のバックパックが多い海外の空港では、
いかに目立つかも盗難防止につながるという実利的なメリットも!
今回、私が選んだのは、26Lのバックパック「INCA 」、
カメラを収納するヒップパック「KAPAI」、
衣類を収納できる「TRAVEL CUBE 10L」、
洗面道具をまとめられる「Nido Accessory Bag 」、
日差しから頭皮を守る「Tech Bucket Hat」。
どれもCotopaxiらしいカラーブロックが施されて、
見ているだけで気持ちが高揚するんです。
特にバックパック「INCA」は、身体の一部のように長時間背負うから
自分の顔色や雰囲気に合うものを身につけることが
すごく重要だと思っています。
今回は鮮やかな朱色がメインカラーとなったものを選びました。
大量生産によって生まれる残材や残布を集めて一点ずつ職人の手によって
アソートで作られたCotopaxiの「Del Dia」シリーズのアイテムは、
そうした「運命の配色」を見つけるのも楽しさなのです。
旅に必ず持って行く傑作コンパクトカメラ「GR DIGITAL」は、
ヒップパック「KAPAI」に収納していつでもサッと取り出せる準備を。
以前愛用していたバックパックは、ハードな山で使い込んでロゴが取れ、
背面と底面にも穴が空いてしまいました。
これはこれでしっかりお直しして、ずっと使い続けていきたいと思っています。
情熱の赤と、冷静な青。2色のバックパックが相棒になって、
これからのさまざまな旅が楽しみになりました。
仁田ときこ
トラベルライター。
辺境の風習やカルチャー、伝統工芸についての執筆を行う。
民俗学を学び、世界の神話や
その土地に古くから根付いた祭祀にも造詣が深い。
近年では世界のSDGs事情や次世代のLGBTQについて
関心を寄せレポートを行なっている。
地方をめぐる目利きとして手仕事の作品を収集し、
百貨店などで催事を開くことも多く、
メーカーとアウトドア商品のコラボレーションにも取り組む。
https://www.instagram.com/tokikonitta/